2016.04.04

■4月某日 もう4月だ。テレビでは桜満開のニュースばかり。桜が咲かない沖縄は門外漢みたいなものだ。もっとも沖縄でも1月には日本一早い桜が咲く。ワシントンでは、日本が送った桜が満開になる。桜を育てるのは難しいかもしれないが・沖縄にも桜を移植したらどうだろうか。桜の生育は難しいとしても、技術的には可能ではないのだろうか。桜が咲くようになれば、本土と沖縄の地域差もいくらか解消できるのではないか。専門家の皆様にはぜひ、研究を進めてもらいたいものだ。。
 知り合いの人たちから最近ブログの更新が少ないとの指摘を受ける。体調が悪いのではないかと心配いただくこともある。体調は問題ない。サボっているだけのことである。申し訳ない。昨年から個人的には忙しい。ベトナムやフィリピンにも旅行に出たし、今年は早々鹿児島大学にシンポジウムで出張した。その後は青色申告の申請書にかかりきりだった。これが。大変大仕事なのだ。理由を並べ立てても、さぼっていたことに変わりない。ブログをやっている以上、そんなことが許されるわけがない。反省である。ブログを更新しなくてもニュースがないわけではない。ありすぎるくらいだが、書く意欲がわきにくいという事はある。安倍総理の独裁的政治の手法を見ていると、、意欲がそがれるということはある。しかし、それでは、安倍総理が助長するだけである。気を散り直して書き続けるしかない。
 沖縄といえば、辺野古新基地だが、政府と沖縄県が和解の方向で進めている。和解がうまく行くかどうかは厳しい状況だ。シビアな見方をすれば、安倍官邸の勝利は既定方針とも見方も強い。安倍官邸と県では、人脈も力関係も雲泥の差があるという見方だ。分かり易く言えば、国と一自治体の戦いみたいなものだ。そんな中、芥川賞作家の目取真俊さんが、第11管区海上保安庁本部に刑事特別法で逮捕され、那覇地検に送致された。目取真さんは8時間こうそくされた後、処分保留で釈放された。目取真さんは辺野古新基地反対でカヌーに乗り抗議行動を行っていた。この抗議行動は長期にわたっており、目取真さんが狙い撃ちされた可能性は強い。米国からもせっつかれている安倍政権としてのあせりもあったのではないか。
 それはともかく、大統領選挙を進める米国のトランプ候補も米軍は日本や韓国から撤退を叫んでいる。日本がどれだけ米軍の駐留経費をふたんしているか、トランプ氏は理解しているのだろうか。知らないとすれば、無知すぎる。沖縄としてはトランプ氏が当選して、ぜひ沖縄からの撤退を実現してほしいものである。安倍政権もオタオタしているのではないか。こんな米国とは早々縁を切った方が間違いなく日本の将来のためではないのか。
 沖縄では県議選、参議院補欠選に続いて、衆参同時選挙があるかもしれない。消費税のズ税も見送りになる可能性もある。安倍政権もそろそろ一から出直す時期ではないのか。

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2016.02.03

■2月某日 沖縄では、霙が降るという厳寒の日々があり、鹿児島でも雪が降った。そんな気候の中、沖縄から鹿児島に二泊三日の講演旅行に出発。鹿児島は予想したほど寒くはなく、鹿児島のシンボル・桜島もその雄姿を誇らしげにアピールしていた。今回の講演は鹿児島大学法文学部宮下正昭准教授のコーディネイトよる「近くて遠い?鹿児島と沖縄―メディアの役割はー」というテーマでのマスコミ公開シンポジウム。パネラーは琉球新報報道本部長の松元剛氏、南日本新聞報道本部長・藤田一知氏、鹿児島放送(KKB)報道部長・樺山美喜子氏に鹿児島大学の学生4人を加えたメンバー。学生は鹿児島と沖縄の出身の4人。鹿児島出身で東京生活を送った後、沖縄に移住して10年目を迎えた筆者にとっては、微妙で難しいテーマだったが、約3時間に及ぶシンポジウムはそれなりの成果が出せたのではないかと思う。夜は二日にわたり、打ち上げと懇親会。鹿児島在住のメディア関係者もの参加もあって、有意義な楽しい会となった。
 鹿児島市内訪問は、約10年ぶりくらいだろうか。この間、実家にも何回か立ち寄ったが、このところは、沖縄から宮崎空港経由での帰省が多かったので、鹿児島市内は久々の訪問。鹿児島空港と宮崎空港の中間地点に実家があるので、どちらでも利用できる。最近は地鶏の刺身が食べたかったので、宮崎空港が多かった。今回は仕事優先だったので、鹿児島空港を利用した。しかし、久しぶりだったので、繁華街の天文館通りも途がよくわからず、おのぼりさん状態。それでも久々の鹿児島は目新しさもあって、楽しめた。宮崎に比べると、歴史の重みや深みを感じられるという違いも感じられた。
 沖縄に戻ると、さっそく飲み会。沖縄国際大学に短期留学中の鹿児島大学の木村朗教授の仕切りでジャーナリズム関係の賞をもらった琉球新報と沖縄タイムスの記者の共同受賞パーティ。関係者も集まり、楽しい飲み会となった。鹿児島も入れると3日連続の飲み会。どこへ行っても酒とは縁が切れない人生の様だ。黒豚もさつま揚げきびなごもおいしかった。
 沖縄にもどると、元巨人の清原選手の覚せい剤での逮捕のニュース速報。週刊誌では2年ほど前から報道されていたが、警視庁の麻薬特命捜査チームが執念を実らせた結果だ。しばらくは清原絡みの報道が続くだろうが、逮捕で終わりではなく、清原の野球人生の歩みを振り返る記事にも期待したい。そんな中、北朝鮮の弾道ミサイルが沖縄の前島上空を飛来するという。自衛隊もイージス艦やPAC3の派遣を決めた。国と沖縄県の辺野古基地建設を巡る争いも大詰めを迎えつつある。甘利明大臣の金権スキャンダルも大詰めを迎えている。年があ かまびすい世相だ。


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2016.01.27

■1月某日 日本列島は大寒波のせいで異常気象となった。九州全土に雪が降り、奄美や沖縄でも霙の降雪に見舞われた。霙も降雪に区分けされるとのことで、奄美や沖縄でも雪が降ったと報道されたが、雪は降っていない。しかし、気温は10度を切り、寒さは沖縄で経験したことのないほどの寒さ。沖縄に移住しているのに、びっくりである。隣国の台湾でも60数名の死者が出たという。米国の東海岸も豪雪で、ニューヨークも極寒だという。いくら自然現象とはいえ、公共施設も麻痺状態。生活環境への影響もである。甚大である。この寒波襲来の影響で、宜野湾市長選に対する影響も心配されたが、投票率は前回よりも上昇した。期日前投票も有権者全体の2割に及び、投票結果に関してはさほどの影響は受けなかった。しかし、辺野古基地建設反対を掲げた翁長知事陣営が支持した野党候補が敗れた。勝ったのは現職の佐喜真氏だった。票差も事前予想よりも大きく開き、翁長知事を支持した県民党や島ぐるみ会議の面々は極寒の中で、残念な結果になった。事前の予想以上に票差が開いたのもガッカリだった。選挙結果については、様々な分析が必要だろうが、絶対負けられない選挙として取り組んだ、安倍政管と官邸の底力を見せつけられた選挙でもあった。官邸がウルトラCとして用意したデーズ二―ランド誘致の影響があったのかもしれない。県民はそんなもの出来るわけはないと冷めつつも、経済効果への期待があったのかもしれない。
 この選挙結果で、安倍政権と官邸は、辺野古基地建設に対してより積極的に建設推進を進める構えだろう。現在、沖縄県と政府は建設の是非を巡って、裁判闘争を展開中だが、今回の選挙結果を受けて、建設を強行する方針だろう。県民の民意無視は想定内だが、安倍独裁政権が勢いずくことを思えば、暗い気持ちになる。沖縄では県議選や参議院選挙が予定されているが、この宜野湾市長選の結果を巻き返すには今回の選挙の徹底総括と新たな決意と覚悟が必要だろう。
 とはいえ、安倍政権にとっても甘利大臣の金銭スキャンダルの影響は少なくないはずだ。
野党やメディアの追及に対しても釈然としない対応を見せている。火をつけた「週刊文集」も自信を持っているだけに、辞任も十分にあり得ると見た方が妥当だろう。甘利大臣が安倍総理に気を使っているのも不自然だ。迷惑をかけたのは、国民ではないのか。甘利大臣も安倍総理に気配りするまえに、国民への謝罪が先決ではないのか。
 寒さもあって、筆が進まないが、勝った佐喜真陣営も、普天間の固定化は避けるとはいうものの、辺野古基地に関しては明確な方針を示さなかった。その部分に安倍政権は食いついてくるだろう。まだまだ、この問題は決着していないと見るべきである。

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2016.01.12

■1月某日 あわただしく沖縄を出て台北経由でフィリッピン・マニラ入り。沖縄に移住してから、年末・年始はマニラで過ごすのが、すっかり恒例となった。沖縄よりも暖かく、距離的にも近い国ということも大きい。沖縄といえども、正月は冷え込む季節なのだ。沖縄移住生活も長くなると、寒さに弱くなる。豪雪と闘う東北や北海道に住む人たちのニュース映像を見るたびに、「俺にはもう無理」だと嘆息する。それに比べれば、マニラは暖かい。今日は雨が降っているが、半袖一枚でも快適だ。
 マニラに着いて、ゴルフもカジノも早々に楽しんだ。恒例のマニラ在住N氏宅でのカウントダウン・ホームパーティも10数人の規模で行く年を偲んだ。今年はプールサイドでのバーべキュパーティ方式だった。毎年の事とはいえ、N氏にはお世話になりっぱなしである。ここに感謝しておきたい。マニラのカウントダウンは刺激的で派手だ。高層ホテルの最上階まで、花火が飛んでくる。街では凄まじい爆竹が鳴り響く。今年も死者が出たようだ。年に一度のお祭り騒ぎということもあるだろうが、世界的にももっとも派手なイベントではないだろうか。
 マニラの経済は昨年に続いて好調に推移している。富裕層はバブル経済の恩恵を受けているともいわれる。もともと、フィリッピンはマルコス政権以来、典型的な格差社会であった。今回のマニラ訪問でも、ストリートチルドレンやホームレス母子たちが、道端や公園で野宿している姿を見かけた。暑い気候なので、野宿でも凍死することはない。その点は沖縄も同じである。雪の降らない熱帯ならではの暮らし易さということなのだろう。とはいえ、人間は生きているだけで満足できるわけではない。安倍政権の経済政策は、格差社会を拡大する方向に向かっている。法人税減税に意欲的で、安倍外交は経済団体を引き連れて国策的営業を進めている。その中には武器輸出三原則の撤廃や原発再稼働に伴う原発の輸出も含まれる。まさに安倍政権が進めているのは、日本の政商の海外進出版ともいえる。
 企業が裕福になれば、いずれ一般国民にも利益が還元されるというのが安倍政権の経済戦略だが、現状では賃金の上昇も一部の企業のみで、物価の上昇で生活が苦しくなっている人々も多い。アベノミクスの評価を問う解散総選挙では、自民、公明の政権与党が絶対的な過半数を制する結果となった。地方や中小企業に対する恩恵はまだ目に見えない。解散総選挙は、アベノミクスの成功を反映したものではなく、せいぜいが期待感を込めた結果という事だろう。今年は安倍政権にとっても集団的自衛権行使に向けた安保法制の改革にも着手しなければならない。国の命運を左右する原発の再稼働という国論を二分する難題も待ち受けている。経済だけではなく、こうした国策的課題も切り抜けなければならない。いつまでも安倍総理に政権運営を託していれば、この国は危険な領域に突入していく。その意味では、安倍イズムに基づく日本の政治にストップをかけなければならない。一強多弱の政治にどう楔を打ち込むか、野党やメディアにとっても、今年最大の課題という事だろう。
 それはともかく、マニラでもお雑煮と年越しそばを食べた。日本のッ料理屋が多いので食べ物には不自由しない。新年おめでとうございます。今年も、当ホームページのご愛読のほどよろしくお願いします。マニラより、新年のあいさつを送ります。

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2015.12.09

■12月某日 どう考えても冬に入った沖縄だが、日中の気温は25度もあるから、まだ夏日である。寒いよりも暖かい方が大好きな筆者としては、快適な生活を送っているが、いわゆる季節感を感じる機会がない。いまだに、半袖一枚で過ごしている。それでも十分なのだから、やはり沖縄は亜熱帯の島だし、日本列島の最南端にふさわしい気候である。沖縄移住生活も11年目に入ったので、長期にわたる移住生活を送っている藤井誠二、仲村誠司氏の3人で「沖縄長期移住者が見た沖縄の深層」といったタイトルの鼎談本を作る案が出ている。連載開始から6,7年になる琉球新報の「沖縄幻視行」もそろそろ一冊の単行本にまとめる作業も開始しなければならないが、発行元はまだ決まっていない。
 それはともかく、このブログをしばらく更新しないと、健康を害しているのではないかとの心配の声をいただく。ありがたいことである。一応、当方は独居老人だし、孤独死するケースも少なくない時勢だけに当然なのだろう。しかし、最近も血液検査,前立腺検査心臓やレントゲン検査をやったが、特に問題はみつかっていない。PET検査は10年近くやっていないので、肺がんが一番の気がかりだが、禁煙する決断には至っていない。
 健康もさることながら、日々雑用が多い。東京や地方からの訪問客も多い。昨夜も「永続敗戦論」(大田出版)で石橋湛山賞を受賞した白井聡、同じく石橋湛山賞をもらった琉球新報編集委員の新垣毅、鹿児島大学の木村教授や新聞記者、作家志望のセイネンなどと懇談。
 共同通信の九州支局長、報道部長ら15人くらいの研修会の二次会に合流。メディアの現状を知るにはいい機会である。評論家の佐高信氏も合流する予定だったが、名護市稲嶺市長との対談と打ち上げが長引いてお流れとなった。那覇マラソンに参加する東京からの知人とも一献。なんだかんだ飲み会で忙しいのである。
 永田町は国会が閉会中のために、表だった動きはないが、ッ消費税増税にまつわる軽減税率の扱いに関しては、財務省に公明党が低抗し、加工食品も除外された。次期参議院選に対する自民・公明の思惑絡みの結果だろう。辺野古新基地建設に関しては、法廷の場での戦いになっているが、安倍政権は強行突破する意向を固めたようだ。いずれ、安倍政権にに対する国民の反感が表面化するはずだ。そうでなければ、日本の政治はメチャクチャになる。イスラム国のテロだっていつ起こるか分からない。特に米軍基地が多い沖縄はその危険性が高いのではないか。年末も近いが油断大敵である。

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2015.10.30

●10月某日 沖縄の酒場で知りあった仲間7人でヴェトナム旅行に出かける。直行便がないため、中華航空・台北経由で、ホーチミン空港に飛ぶ。ヴェトナムは国連PKOで、カンボジアに自衛隊が派遣された時以来。PKO取材を兼ねたプノンペン行きのついでに、ホーチミンにも立ち寄った。米国に勝利したヴェトナムでも米ドルや英語が飛び交っていた事実には少なからず衝撃を受けた記憶がある。もともとは、フランスの植民地でもあっただけに、街並みや建物もフランス風の小奇麗な国だった。10年以上にわたり、米国と熾烈な戦争を続けてきた割には復興が進んでいたのだろう。
 今回は、ホーチミン市内観光やメコン川の中州にあるタイソン島、中部にあるリゾート地のニャンチャンでの離島巡りなどが主な観光だった。ヴェトナム戦跡記念館も二度目の訪問。石川文洋サンの写真展も開催されていた。展示された写真の数々と街の風景があまりにも不釣り合いだったが、それも歴史の流れという事だろう。変わらぬ風景だったのが、圧倒的な量のバイクの走行。よく事故を起こさないものだとカンシンするくらいの運転技術だった。高さ265メートルの超高層ビルや新しいホテルも出来ており、都市化も進んでいた。岩井志麻子でおなじみのドンコイ通りや開高健が定宿にしていたマジステックホテルも健在だった。特にニャンチャンにおいては、フランス人やロシア人と思しき白人で賑わっていた。アジアの観光地としては、人気のリゾート地になるのではないか。
ヴェトナムといえば、歴史や文化も見どころ満載だが、食事もおいしかった。ホーや春巻きも定番だが、肉も魚もおいしかった。沖縄ではほとんど一食だが、三度三度の食事で、太ったような気がする。旅行中に米国のイージス艦が中国の領海を、侵犯するという政治的行動もあったが、ヴェトナム国民にすれば、他人事という気分なのではないか。米国の圧倒的な軍事力にゲリラ戦で勝利した国である。その辺はヤワではないはずだ。興味深かったのは、ヴェトナムは戦争のおかげで、高齢者が少なく、若い世代が増加しているという事実だ。国としては若いのだ。中国が一人っ子政策をやめるという。国力は人口と不可分である。中国も将来の経済力などを考慮して判断したのだろう。戦争も一人っ子政策も国が独断で決めるのだから、国民にとっては迷惑千万な話ではないか。コーヒーはあまり飲まない方だが、ヴェトナムのコーヒーは味が芳醇で濃厚だったので、ついつい飲みすぎてしまった。メコン川は相変わらず黄色く濁ったままだった。全長4000キロだから、関係国が協力しなければ、水質の改善は至難の技だろうと思う。
 沖縄では安倍政権が辺野古新基地建設に向けて本格的に動き出した。佐賀空港での訓練移転は早々に撤回したが、辺野古に関しては力ずくでも強行する方針のようだ。今後は法廷などでの戦いが続くのだろうが、沖縄県民の意志を一切無視する安倍独裁政権には困ったものだ。
 ヴェトナムに出発する直前、沖縄大学の金城一雄教授が肺がんでなくなった。法政大学を経て、明治学院大学大学院を卒業して、沖縄大学で「家族社会学」の教鞭をとり、学部長も務めてきた。治療中であることは、本人から聞いていたが、当然の訃報には驚いた。告別式には参加できなかったので、いずれ、線香をあげに行こうと思っているが、とりあえず合掌しておきたい。

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2015.10.19

■10月某日 台風24号はフィリッピン・ルソン島北部に上陸。河川の氾濫で現地は大変な様である。今年は台風の当たり年とはいえ、数が多すぎはしないか。日本本土に上陸しなくても周辺国にも多大の被害が及ぶ。自然現象に文句をいっても始まらないが、今年は火山の爆発や水害なども相次いだ。安倍政権の動向とあわせても世紀末的往相を想起させる。戦後70年の節目ということなのか。
 安保法制を強行採決し、総裁選も見送りにした安倍暴政の支持率が低下しない。組閣しても、森山裕農水大臣、島尻安伊子沖縄・北方大臣、復興・原発事故再生担当大臣・高木毅といった閣僚らのスキャンダルも次々と発覚。安倍内閣の「身体検査」も杜撰の一語に尽きる。安倍総理の見る目のなさなのか、政治家の質が低下しているのか、国民の政治不信は高まるばかりである。秋の臨時国会も安倍内閣としては開催しない異国の様である。安保法制、TPP、,マイナンバー制度など国政の難題は山積み状態。安倍総理としては、臨時国会でボロが出て支持率が低下することを怖れているのだろうが、国民への説明責任よりも政権の延命しか眼中にない総理大臣は日本の不幸である。というか、そんな総理に日本の命運を託さざるを得ない日本人こそ最大の犠牲者である。
 マイナンバー制度でも予算一兆円を巡って、役人の贈収賄も発覚した。先の東京オリンピックを巡る国立競技場問題からエンブレム問題まで、この国のタガは確実に外れている。上が上なら下も下という悪循環に陥っているのではないか。
 沖縄では翁長雄志知事が辺野古埋め立て申請の取り消しに踏み切った。沖縄防衛局は国土交通省に埋め立て取り消しを申し立てた。これから司法の場で長期的な審判が行われる予定だが、先行きの見通しは立っていない。官庁が意義を申し立て、別の官庁がその瑕疵を判断するというのも不可解だが、行政のシステムがそうなっているとすれば、その枠内での戦いを続けていくしかないのだろう。しかし、国は権力を持っているが、県には民意がついている。どう考えても理不尽な新基地建設に「NO!」を突きつけるのも県民の意思である。どんな結末になるかは分からないが、県民だけではなく、日本国民や国際世論も見守っているという点では心強い。
 さて、安倍政権は今後どうなるのか。安保法制に関しては国民の反対意思はマグマのようにたまっている。来年の参議院選挙が勝負である。アベノミクスもすでに破たんしたも同然である。安倍総理がいくら綺麗ごとを並べ立てても、国民はいつまでもだまされない。国民に対する説明責任を政治判断で乗り切るような姑息な手段を取るよりも、正々堂々と臨時国会を開いて徹底論議すべきである。国民に支持されない政策をいくら数の力で強行しても、砂上の楼閣にすぎない。願わくば、マスメディアも安倍政権の政治手法に関して徹底した分析を行って、国民世論を喚起すべきである。メディアの批判力の衰退こそ、亡国への途一直線である。それは内政だけではなく、中国、韓国、ロシアなどとの外交においてもしかりである。

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2015.09.28

■9月某日 今年は台風の当たり年なのか。先島地方には台風21号が接近中。気象台の発表では大型で非常に強い台風との予想が出ている。離島向けの船も飛行機も全面運行休止で、文字通り、沖縄は陸の孤島状態だ。幸いというべきか、沖縄本島は台風の直撃は免れそうだが、農作物の被害や観光客の激減という意味では、沖縄経済への打撃は小さくないだろう。自然災害とはいえ、亜熱帯の島としては不可避の「年中行事」である。
 それはそれとして、安倍政権の衆議院に次ぐ参議院での安保法制の強行採決には愕然とした。メディアウォッチャ―としては、想定内の出来事だったが、まさかそこまで強行方針は取らないのではないかとの思いもあった。しかし、安倍総理は8割近い国民の反対を押し切って暴走した。ついでにとばかり、マイナンバー制度を軽減税率の計算に適応するという、掟破りの法案まで強行しようとした。こちらは、公明党などの反対もあって決定には至らなかった。悪名高き国民総背番号制と財務官僚の省益拡大追及そのものをねらったドサクサ法案だった。安保法案ともども廃案にすべき案件である。安倍総理の独断専行の暴走ぶりを見ていると、絶望的気分や無力感に襲われてしまうが、安倍政権を崩壊させ、政権交代によって、安保法制を廃案に追い込む戦いはまだ残されている。ネバーギブアップである。
 話は変わるが、女優の川島なお美さんが胆管癌で急逝した。54歳だった。癌で亡くなる前にも舞台をこなし、直前にも激やせの姿を取材陣に目に晒していた。川島さんと直近であったのは一昨年の12月。「クリスマス・キャロル」の沖縄公演でやってきた際、終了後に食事と酒を飲んだ時だった。久々にあった彼女は相変わらず元気そうだった。しかし、この沖縄公演の後、東京で12時間に及ぶ大手術を受けた。沖縄公演の4か月前には胆管癌が検診で発見されていたというから、彼女の仕事にかける女優魂には感服した。何も知らずに和気藹々と飲食を楽しんだ自分の不明を恥じる思いだ。その時、わずか30分もかけずに書いてくれた筆者の似顔絵が唯一の形見となった。手術後、抗がん剤や放射線の治療を拒否していたという女優としての美学や早すぎた死に言葉もないが、とりあえず、安らかにお眠り下さいといっておきたい。
 川島さんとは不思議なつきあいだった。「失楽園」の原作者だった渡辺淳一氏と二人の北海道隠密旅行を張り込み・追跡取材したことが発端だった。記事はスクープとして話題になったが、二人とも「噂の真相」に対しては恨みつらみを持つことなく、笑い話として済ませてくれたことだ。調子に乗った筆者は、「週刊SPA!」に依頼された、女優のカラーグラビアに筆者が文章をつけるという企画を了解し、川島さんの事務所に正式依頼。川島さんはその企画を快く引き受けてくれた。ご本人から、「じゃ、セーラー服での撮影」という申し出もしてくれた。花園神社や新宿ゴールデン街での撮影も楽しく順調に進み、打ち上げも楽しく酒を飲んだ。その時、川島さんに一言だけ質問した。「渡辺淳一さんはこの撮影をどう思っているのか」と聞くと、メールで連絡したら「勝手にしろ」という返信が帰ってきたという。川島さんにも、渡辺淳一さんにもご面倒をおかけしました。生前の厚情に感謝します。お二人に合掌!

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2015.09.14

■9月某日 台風17号、18号は恐ろしい雨台風だった。台風経験は多いけど、台風としての威力を失ってから、集中豪雨により、川が氾濫したり、堤防が決壊したりで、数多くの住宅が流されたり、崩壊したりで、死者も予想外の数字になった。日本は被害列島である。地震、津波、台風、火山爆発何でもありである。人間の英知をかけた科学技術の粋ともいえる原発もしかりである。桜島に次いで、阿蘇山中岳も爆発した。川内原発は大丈夫なのか。
 安倍総理は何かといえば、国民の平和と財産を守るために安保法制の成立に前のめりになっているが、国民の生命を守るという決意に真剣みが感じられない。安倍総理の滑舌の悪いおちょぼ口から発せられる言葉は軽くて空疎である。安保法制の強行採決も近いだろうが、国民に対する説明責任はいまだに不十分なままだ。憲法9条を捨てて、集団的自衛権を世界中で行使するとなれば、戦後日本の平和国家は事実上の崩壊である。消費税増税に関連してマイナンバー制度を関連付ける財務省の戦略も巧妙かつ小狡いやりくちだ。公明党や野党などは安保法案同様、断固反対で戦い抜いて欲しいものだ。
 1か月の休戦協定が切れた辺野古新基地建設も政府、県ともに工事再開の方向になった。県の埋め立て承認取り消しに対して政府側も法的な対抗措置を取るだろうから、裁判は長期化必至である。沖縄県民の民意を露ほども考慮しない政府のやり口は独裁国家のやりくちであり、民主主義とは無縁の代物だ。嫌な時代になったものだ。
 そんな中、久しぶりに那覇市の桜坂劇場に足を運ぶ。そこで、久々のライブをきく。昔からのフアンである友川カズキ氏のライブを十数年ぶりに聞くためだ。東京時代は時々聞いていたが、沖縄に移住してからは初めてのことだ。友川ワールドともいうべき歌も曲も圧倒される迫力があり、その能力は天才的だ。曲の合間の語りも絶尿で抜群に面白く楽しい。この日歌った曲も新曲以外はいずれもなじみの曲で、懐かしい思いに浸ることができた。
 ゲストは佐渡山豊氏と宮古島出身の下地勇氏。佐渡山氏の反権力ともいえる曲の数々は満足したが、これまでCMでしか知らなかった下地氏の宮古方言を早口言葉のように歌う歌唱法にはビックリすると同時に違和感も残った。移住者の筆者には歌詞の意味がほとんど理解できなかったからだ。宮古島のフアンには享けるかも知れないが、ヤマトの人にはチンフンカンプンで、一体どこの国の言語なんだという印象だったのではないか。歌手はイケメンすぎても通用しないということか。とはいえ、友川氏も昔は小沢遼子に追っかけされるほどの美少年だったが、年月を重ね、歌にも深みと凄みが増していた。最後の挨拶の時に、帽子をとってあいさつしたが、白髪頭ではあったが、剥げてはいなかった。まだまだ活躍して欲しい異能のミュージシャンである。
 知り合いのスタッフに打ち上げに誘われたが、濃密な時間を堪能したので、元気そうな友川氏に再会できて満足。久々に訪れた桜坂の街並みを散策して帰途につく。桜坂も高級ホテルが立ち、屋台村も出来て、客でにぎわっていた。年月の流れを痛感した一日だった。

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2015.08.10

■8月某日 今年は台風の多い沖縄だ。沖縄本島直撃はかろうじて避けられているが、次から次へと発生してくる。その影響もあって、日本列島も猛暑の夏で、沖縄から見ても信じがたい高い気温が続いている。今年は熱中症も例年に比べて多発しているようだ。そのせいもあって、今年は屋外でのゴルフは自粛している。体力の問題もあるが、猛暑の中でのゴルフはきついからだ。とはいえ、沖縄本島は太平洋と南シナ海に囲まれているので、海風が吹き抜けるので、いく分凌ぎ易いのが、救いだ。
 それはともかく、広島や長崎の原爆記念日などで、メディアは「戦争ジャーナリズム」のシーズン。にもかかわらず、安保法制に前のめりになっている安倍総理の無神経さは信じがたい。今、辺野古新基地建設に関しては、安倍官邸と翁長雄志沖縄県知事の話し合いによって約一か月の「休戦」状態に入った。辺野古海上のボーリング調査もしばらくは「お盆休み」状態。しかし、キャンプ・シュワブのゲート前を中心に展開している反対派の抗議行動には「お盆休み」はない。安倍官邸のこれまでの上から目線の新基地強権的建設着工宣言を見ていれば、一か月の「休戦」で、事態が大きく動く可能性は低いからだ。官邸側の本音は分からないが、反対派にすれば、信じがたい局面だし、疑心暗鬼にならざるを得ない。明日から菅義偉官房長官が沖縄にやってきて、話し合いが始まる予定だが、多くは期待できないというのが、沖縄県民のあきらめに似た本心だろう。期待せずに会談内容には注視したい。
 「標的の村」や「戦場ぬ止み 辺野古・高江からの祈り」という二本の劇場映画を公開中の三上智恵監督とジュンク堂那覇店でトークショーとサイン会。三上さんは、琉球朝日放送で、長くアナウンサーやキャスターヲやってきたベテランだ。いろいろと話題になったので、ご承知の向きも多いだろうが、辺野古や高江の反対運動に密着したドキュメント映画である。「標的の村」は琉球朝日放送のドキュメンタリーとして制作された番組だが、三上さんの会社退職を機に劇場用映画に再編集した作品である。「戦場ぬ企み」の方は、三上監督が撮影と同時進行的に綴った「マガジン9」の連載記事を一冊にまとめた本が大月書店から発売されたばかりなので、併せて読んでもらえば、撮影の裏話もわかり、映画鑑賞の言い材料になるはずである。三上さんはテレビ一筋で来た人なので、会社をやめてどうするのか、心配していたが、とりあえず劇場用映画を二本まとめたことで、映画製作への途も開かれた。辺野古の現地事情を発信し続ける必要性は高いことから、辺野古基金で支援する途もあるのではないか。
 それはともかく、難題ばかりをかかえている安倍総理は大丈夫なのか。支持率が20%台に落ちれば、安保法制も安倍政権も崩壊の危機に直面する。明日からは鹿児島川内原発発一号機の再稼働も始まる。TPP交渉も総理の70年談話発表も控えている。安倍総理への逆風は徐々に強まっており、安保法制廃案のためにも、国民の意思表示が今こそ正念場ではないのか。頼みのメディア報道は国民の意識とズレが出ており、多くは期待できないと認識したほうが無難である。

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