■7月某日 解散を先延ばしにして何が何でも、と悲願のG8サミットに出席した麻生総理。しかし念願のサミットデビューにもかかわらず成果はほとんどゼロ。大国・中国はウイグル自治区の暴動対策で参加じたいをとりやめたのだから、サミットそのものに期待を持っていないことが証明される形となった。外務省はオバマ大統領との10分程度の懇談を日米首脳会談と取り繕ったものの、形式だけで具体的な会談内容もなし。日露会談においても北方領土問題に関する進展もいっさいなし。メドベージェフ大統領の方がはるかにしたたかな外交を展開した。英国、フランス、ドイツ、カナダには無視された。総理就任時点で、「外交に強い麻生」と持ち上げたマスメディアは総懺悔すべし、である。会場となったイタリア中部のラクイラは4月の地震による被災地。他の出席者はダーク系のスーツ姿なのに、麻生総理一人だけが白っぽいスーツ姿で浮いていた。この人の神経はどうなっているのか。側近に的確なアドバイスする人物すらいないのだろう。
この総理の空気が読めない神経に対してはもはや敬服するしかない。空気が読めないといえば、東国原知事も同種のタイプのようだ。宮崎県のセールスマンとしての貢献度には多大なものがあったが、県政レベルでの行政手腕はほとんど発揮していないのが現実。にもかかわらず、支持率ガ9割を超えるという異常な人気に東国原知事も勘違いしてしまったのだろう。そもそも東国原知事の誕生は、前知事が不祥事で逮捕されるという不測の事態が追い風になったための当選だった。宮崎県の歴代の知事はそろって官僚タイプだった。長い間、ヤル気もなければ政治的リーダーシップもない人物が知事職を務めてきた。その意味でいえば、宮崎県民の政治意識はかなり低かった。その反動もあって、東国原知事の異常人気につながったといえる。宮崎県の中学・高校を卒業した筆者が言うのだから間違いないし、この差別的言い方にも問題はあるまい。
自民党・古賀誠選対本部長のフトコロに飛び込む形の駆け引きで国政への転身を狙う東国原知事に比べると、大阪府知事の橋下氏の方がはるかに賢明なやり方といえる。地方分権に対しては民主党の方が前向きだと評価しつつ、自民党の譲歩を引き出しという橋下戦略の方がよほど効果的ではないのか。仮に宮崎県民の圧倒的な反対を押し切って次の衆議院選挙で当選しても、総理になれる保証は限りなくゼロである。政治家として、いったい何をやろうというのかよくわからない。単なる芸人魂で目立ちたいだけなのではないかと勘ぐりたくなる。宮崎県庁内においてすら役人にいいように手玉に取られているのに、したたかな霞ヶ関の官僚と本気で闘えるはずがない。顔を洗って出直せ!だ。
それはともかく、東京都議選の最終的な世論調査の結果が入った。信頼すべき官邸筋の情報だ。それによると、自民党は39(+-2)、公明党21(+―1)、民主党53(+―2,3)共産党11(+-1)その他3(+―1)というところで、民主党の第一党は確定的で、自民・公明の与党は過半数の64議席にも届かないということになる。あくまでも事前の世論調査ではあるが、麻生総理退陣論が激しくなり、総裁選前倒し論が浮上するだろう。もはや、森喜朗らに解散権すら封じ込められた麻生としては絶体絶命のピンチである。野党側は麻生総理に対する不信任案を堤出して自民・公明に否決させることで、あくまでも麻生政権での総選挙を狙う作戦と見られる。
最後になったが、平岡正明氏が脳梗塞でなくなった。この場を借りて合掌しておきたい。
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