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2005.09.12

■9月某日 衆議院議員の総選挙の投票を住民票のある世田谷区ですませる。この東京6区は全国一人口の多い選挙区で一票あたりの重みがもっとも軽いのだという。こうした地域格差の平等化に向けた是正やインターネットによる電子投票も早急に取り入れるべきではないか、権力を握る政権党が有利かどうかで恣意的に決めたり、官僚の利権を守るための選挙システムを惰性で続けられたのではたまらないな、などという感想を抱きつつ午後8時からの選挙速報のテレビをつけて驚愕する。番組が始まるやいなや各局とも自民党の単独過半数はおろか、300議席に届かんとする歴史的勝利になるだろうという予測。選挙前の世論調査でも自民有利は予想されてはいたものの、ここまでとは思わず唖然、呆然。自公ではなく自民党単独で何でも出来る圧倒的議席数を見て、この国もいよいよ終わりだなという絶望的気分になる。小泉政権が民主党だけでなく自民党内の権力闘争にも勝ったことで小泉流ファシズム政治がより一層、永田町で吹き荒れることになるのは確実だろう。と同時に民主党の惨敗で政権交代のチャンスははるかかなたに遠ざかった印象だ。小選挙区制度、おそるべし!である。と同時に、小泉戦略の仕掛けにまんまと乗せられたメディアの派手さや扇情さを追い求める報道体質と権力に対する批判力の衰退は、今後のメディアのありように大きな課題を突きつけたのではないか。小泉自民党がこれだけの大勝利をおさめた最大の理由は、間違いなく官邸の巧妙な世論操作に乗せられたメディアの劇場型政治報道の結果にあることは疑いようもないからだ。そんな中、個人的に唯一救われた選挙結果が、東京6区からの出馬をあきらめて比例区から出馬した社民党の保坂展人氏が議員として返り咲いたことだ。選挙中に本人から電話をもらったが、当選はかなり厳しいだろうと判断していたからだ。保坂氏には再び政治家と官僚のなれあい政治を執拗に追求するスタンスで頑張って欲しいものだ。この選挙結果に関して大手新聞や週刊誌の取材を受けてコメントを出したものの、やはり無力感は拭いようもない。

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